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『障害年金(知的障害)について 』

2017.11.12

愛護手帳(知的障害)手帳があっても障害年金を取得できる訳ではありません。愛護手帳の度数と障害年金の判定はイコールではありません。

障害年金を取得できると月7万か9万円程度の収入になります。この収入があるかないかによって進路が左右されるのに、障害年金が取得できるかどうかは、高等部在学中に分かりません…。 ( 20歳の誕生日より数か月前に病院で診断書を書いてもらい申請に行くらしいです。 )

養護学校は卒業生が年金取得できているかどうかを後追い調査しないので、学校にデータがないことも個人的には問題かな…と。もし、高等部の担任が卒業生の障害年金取得データを持っていれば、予想で親御さんに話すことができるし、進路選択に活かせると思うのですが

多くの先生は、生徒たちの収入にあまり関心がないように思えます。
それどころか、収入を取らなきゃいけない意味もわかっていない人もいます。 ( 学校の悪口ではないです。名古屋の風土かな(笑) )

収入より、どんな支援があるのか、活動内容があっているか、本人と家族の希望に沿っているか、長く通えそうか等を重要視しているからか、施設に入った際の平均月収を聞かない人が多いそうです。そして、親御さんも聞きにくいそうです。

お金のことが聞きにくいのは、日本の文化かもしれません。でも、大切なことです!
稼ぎに行くのだからきちんと聞くべきです。

A型施設でも最近では最低時給以下の施設もありますし、勤務時間が短い施設もあります。だから、A型だから月8万前後の賃金が確定している訳ではありません。

また、収入がとれないから悪い施設ではありません。住むところの支援があったり、親御さんに十分なお金があったり、年金が取得できるなら問題なく生きていけます。
(障害の程度によっては高い賃金を得ることより、過ごしやすく、理解してくれる人がたくさんいることの方が大切だからです。)

生活をしていかなければならない。親御さんや兄弟の収入にいつまでも頼れない。親亡き後も生きていく。経済的な自立も大切なことです。

名古屋市内のグループホームは月に7万円前後かかるところが多くあります。年金額とほぼイコールになるように設定するとよいとグループホームや福祉施設の経営者向けの説明会で聞いたこともあります。

障害年金が取得できるかどうかは、知的障がい者にとって本当に大切なことです。

『障害年金』とネットで検索すると、社労士事務所の広告がトップに何社も出てきます。しかも、行政のサイトより障害者年金のことがわかりやすく書いてあります。

なぜ、この様な広告が出るのかというと、障害年金を取得するためのノウハウを持っている社労士さんが障害年金申請業務をしているみたいです。

わかりやすく言うと、『障害年金の申請書を行政に出す前に社労士さんがチェックして取得できる可能性を高めるために書き方や内容等を助言する。年金が取得できた場合は、お礼として年金の数%を社労士さんに支払う。』とゆう仕組みです。

もうね、この時点でツッコミどころ満載ですよね。

そもそも申請書の書き方によって左右される制度に問題があると思いますし、申請にノウハウがいるって…。反対に軽度で自力で生活できている方も、書き方によっては障害年金を取得できているのでは…?と疑いの気持ちも出てきてしまいます。

ノウハウとまではいかないと思うのですが、申請のコツがあるという話はよく聞きます。だからこの様な社労士事務所が成り立つのも理解できます。そして、そのコツはここに書くことはできません…。(大っぴらには言えないのです…。)

が、個々にはいつもお伝えしていますので、気になられた方はいつでもお尋ねください。

私が卒業生や施設、企業で聞いたところ、愛護手帳の度数が4度でも取得できている人はいるようですが、企業で働いてる場合は社労士さんのお力もあるようなないような…。 (企業さんに聞くと、社労士さんが関わったと回答がくることがあるので )

だから障害年金取得業務をやっている社労士事務所を否定しない派です。

最後に障害年金が取得できているかどうかデータを集めています。ご本人やご家族、施設内の利用者さん、企業の社員さんの細かいデータ ( 名前はナシ・愛護手帳の度数・普段の様子・コミュニケーション能力など ) を教えてくだい。

障害年金の悩みや不安をおもちの方が大勢おられます。その方たちと共有させてください。
個別の連絡、お待ちしています。

写真資料は、国民年金・厚生年金保険障害認定基準 第3項 障害認定にあたっての基準 第8節 精神障害内の 知的障害と発達障害についての文面です。

精神障害の中に知的障害が含まれてる意味もわからない !! 完全に制度の見直しが必要。他にも問題点だらけです。長くなりすぎたので、それはまたの機会に…

※法律・制度上「障害」の字がつかわれているのであえて漢字にしています。

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