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『名古屋と愛知の違い』

2017.09.06

知的障がい児が高等部卒業後に何%ぐらい就職をしているかご存じですか?!

全国平均では31,5%
愛知県(名古屋を含む)平均は33,1%

全国平均は文部科学省のHP
愛知県の平均は愛知県教育委員会のHPに載っています。

しかし、名古屋市教育委員会のHPには載っていません。

学校数、教員数、在籍数等は、文部科学省や愛知県教育委員会と同じように公開しています。

各特別支援学級の障害種や人数まで公開しています。
それなのに、卒業後の進路は公開されていません。

なぜなのでしょう…。
親御さんが知りたい情報のはずなのに…。

愛知県立特別支援学校(知的障がい)の進路指導主事さんにお聞きしたところ、
どの学校も就職率は約40%でした。

名古屋市立養護学校で直接質問ができたところは20%前後でした。

と ゆうことは…?
と ゆうことなのかもしれません。

40%と 20%、
学校数などを考慮すると33%ぐらいになるかもしれません。

愛知と名古屋のこの差は、何なのか。

愛知県立特別支援学校の就労・就職に関する話をお聞きしてきました。

特に印象的だったことを書かせていただくと

①進路希望別のクラス編成になっていて、就職希望者のみのクラスがある。そのため就職にむけた指導が日常的に行われている。また、その中から選抜された生徒は週に1日、学校から一人で学区内の企業に行き、お仕事をしている。(作業学習)

②進路指導主事が中心となった進路係の先生が何人もいて、学区内の求人広告をみて障がい者雇用の案内の電話をする時間が勤務時間内に設定されている。
障がい者雇用の簡単な案内を電話でし、興味をもたれた企業に係の先生が出向き、説明をする等して、新規開拓をしている。
進路指導主事のみならず、就職に関するプロフェッショナルが各校に何名もいる。

③地域に生活介護施設はあるが、就労継続支援B型があまりない(あっても定員がいっぱい)ため、B型に進むことはかなり難しい。また、就労継続支援A型や就労移行支援施設もほとんどないため、名古屋まで電車で一人で行ける人しか進むことは難しい。

驚きました。
これが愛知と名古屋の差の一部なのかもしれません。

学校や体制の違いもありますが、
福祉施設がなければ、働くしかありません。

名古屋には、たくさんの福祉施設があり、それぞれに合った施設を選ぶこともできます。

企業で働かなくても、福祉施設があるから就職率が低いのかもしれません。

愛知県立の先生は、福祉施設が豊富にあることを羨ましいとも話されました。

名古屋なら就労継続支援B型に進む力がある場合でも、地域によっては、生活介護施設に進むしかないからだそうです。

さて、どちらがいいのでしょうか…。

ここからは、『みらせん』の考えです。

名古屋は福祉施設に恵まれているからこそ、就職にチャレンジしやすい街なのでは ないでしょうか。

数字だけでジャッジをするのは本望ではありませんが、
愛知県立特別支援学校では40%が就職している。
とゆうことは、名古屋市立もあと20%は、企業に進めるのではないでしょうか。

障害の軽重に地域差はありません。

教育に地域差があってもいけません。

チャレンジして、企業が合わなかった時と 高等部卒業時、
選択できる福祉施設に差もありません。
新卒しかダメな福祉施設は、ほぼないはずです。

『名古屋は福祉施設に恵まれているから、安心して就職を希望できる。』

この様に捉えられるようになれば、名古屋の就職率は変わってくるかもしれません。

まずは、ご本人とご家族が就職を希望することです。
希望しないことには、何も始まりません…。

次回の資料を少しだけ今回、あげさせて頂きますので、合わせてご覧下さい。

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